ベルトスクロールアクションゲー)

格ゲーキャラの元ネタたち

-俳優(西洋人)編-


 

アーノルド・シュワルツネッガー
(Arnold Schwarzenegger)
(映画『ターミネーター』T−800役)
(映画『コマンドー』ジョン・メイトリックス役)
(映画『プレデター』アラン・ダッチ・シェイファー少佐役)
 

80〜90年代の超アクションスターだったシュワっちも、今やすっかりカリフォルニア州の知事としてみごと政治家に転職。日本での吹き替えを担当する玄田さんの声も渋くて好きなんですが、あのオーストリア訛りでちょっぴりオマヌケな感じの喋り方じゃないと、どうもシュワっちじゃないと思うのですよ。
 
   KOFのクラークはもともと『怒』という戦場シューティングゲームの2Pキャラでしたが、当時は1Pの色違いにすぎなかったので、本格的にコマンドーをモチーフとしはじめたのはKOF94に参戦してからですかね。必殺技はクラークスパークとかキン肉マンをモチーフにしてたりしますが。
クラーク (怒/KOF)
 
  彩京のマイナー格ゲー『バトルクロード』では、おそらく彼のもっとも有名な役だったと思われるターミネーターがモデルとなってますが、闘い方はかなり普通っていうか割と地味です…ゲームそのものが。
ちなみにドラゴンボールのメタリック軍曹は連載の時期的に初代ターミネーターがモチーフになってますが、おそらく人造人間編で描かれた崩壊した未来の世界感なんかも、時期的にT2が公開されたことによる影響でしょうな。
サイボーグT−8P (バトルクロード)
 
   ちょうどスーファミ版ストUが発売されたばかりで社会現象を巻き起こしていた頃にひっそりと発売された、シュワの出世作でもある『コナン・ザ・グレート』のような世界観のスーファミ格ゲー『バトルブレイズ』の主人公とそのコンパチライバルキャラ。まだストU以外の良作格ゲーが少なかった頃にストUを遊び尽くしたら、ちょっと気分転換にコレとかコレとかコレで遊んでみるものの結局すぐストUに戻るという日々も今となっては良い思い出である。
ファウド&ラングル (バトルブレイズ)
  初代『闘神伝』から登場する、巨大な棍棒を振り回すパワーファイター。秘密結社に人質にされた家族を救い出すために戦う漢。OVA版での扱いは悲惨。実はシュワ似というのは人から言われるまで気付きませんでした・・・
ラングー・アイアン (闘神伝)
  アニメ版は違いますが、原作版『北斗の拳』のデザインだとラオウのモデルがシュワなのは有名ですね。ちなみに修羅の国編でのラオウ美化伝説は子供ながらにムチャを感じたものであった。しかし最近のリメイク劇場版で声を担当した宇梶氏の演技は、あれでギャラを取ってるのは詐欺としか言いようがない程ヒドイものである。
ラオウ (北斗の拳)
 
OPデモで登場するやいきなり『くらえッ!この#$%@野郎ッ!』と謎の四字熟語を叫ぶムキムキ男。なんと言っているのかはだいたい想像つきますが、海外版では『Eat this ! You scum bags !』というわりとマイルドな表現になっている。名前も外見も映画『プレデター』でシュワが演じた主役そのままだが、片腕を負傷してサイボーグになったという設定らしい。しかし、もう1人の女性主人公リン・クロサワは何故か『エイリアン』のシガニー・ウィーバー似ではなく、いかにもな和ゲーヒロイン的デザインであった。
ダッチ・シェーファー (エイリアンVSプレデター)

 

  92年にリリースされたタイトーの横スクロールアクション、『サイレントドラゴン』に登場するシュワっちもどきっぽいキャラ。選択可能なキャラ4人のうち一人だけオープニングムービーに登場していないという不遇っぷりに加え、もう一人の使用キャラで不破刃もびっくりなマッチョ忍者の頭部を挿げ替えただけという、かなりテキトーに作られたキャラでもある。
ソニー (サイレントドラゴン)
 
ファイナルファイトの猛烈なパクりシリーズとして知られるセガのメガドライブソフト『ベアナックルU』では、ゲーム中はともかく、パッケージイラストでは主人公たちの背後でニッコリと笑っておられます。
パッケージイラスト (ベアナックルU)

 


 

シルベスター・スタローン
(Sylvester Stallone)
(映画『ランボー』ジョン・ランボー役)
 

ロッキーシリーズでお馴染みのシルベスター・スタローン。1と2作目は人間ドラマとして、3と4作目は熱い男の友情・努力・勝利、5はムリヤリ人間ドラマに戻そうと試みた自他共に認める駄作(シリーズの伝統だったロック調の音楽を当時流行りのラップに変えたのも笑いものにされた原因の一つだったり)、そして近年6作目となるファイナルでは見事前作での汚名を挽回し、老いたかつての王者が再び伝説になるという人間ドラマに原点回帰しているわけですが、こないだレンタルビデオ屋で高校生ぐらいと思われるガキんちょ3人組が「ロッキーとランボーって同じ俳優?」とかあまりにも世間知らずな会話をしていたのを背後から聞こえてきて、激しくジェネレーションギャップというやつを感じてしまいましたとさ。
ちなみに『ロッキーファイナル』の原題は『ロッキー・バルボア』であって、別に100%最終作ということにはなっていないのです。多分最後でしょうけど。
 
   意外にもロッキーではなくランボーの方がネタにされたわけですが、ラルフは元々格ゲーではなく『怒』という戦場アクションゲームの主人公だったので、まぁ納得ですね。ちなみにロッキーの方は『北斗の拳』のアインの元ネタだったり、『燃える!お兄さん』にいたってはそのまんまなキャラクターも登場します。ちなみに必殺技の「ギャラクティカ・ファントム」は車田正美のボクシング漫画『リングにかけろ』から。
ラルフ (怒/KOF)

 


 

ドルフ・ラングレン
(Dolf Lundgren)
(映画『ロッキー4』イワン・ドラゴ役)
 

俳優になる前は極真空手を学んでおり、氷柱割りまでこなす程の実力者で、スタローン主演の『ロッキー4』で敵役のドラゴを演じてプチブレイク。その後は『リトル・トーキョー殺人課』や『マスターズ 超空の覇者』、『ユニバーサル・ソルジャー』といった割とマジメの仮面を被ったバカ映画への出演が多かったが、89年に主演したマーベルコミックス原作の『パニッシャー』は、一部では最近のトラボルタとかが出てる方のやつよりも評価が高い。個人的には同じくバカ映画にばかり出演しているセガールよりははるかに愛嬌があって好きな俳優ではある。特にブルース・リーの息子ブランドン・リーと共演した『リトル・トーキョー殺人課』は、日本人から見ると更に面白おかしい内容になっており、なかなか楽しめます。
 
  ラオウと互角という設定の、とある事情で片足が義足である「金色のファルコ」。満身創痍の状態で修羅の国に突入したら名も無き修羅と相打ちで死んでしまうという噛ませ犬にされてしまう、イマイチ強いのか弱いのかよーわからんかったキャラ(実際は作者によるただの設定ミス)。キャラデザインは『ロッキー4』のイワン・ドラゴをモデルにしており、天帝編は他にもアイン(スタローン)、バスク(ホーガン)、バロナ(ミスターT)などロッキーの登場人物をモデルにしたキャラだらけです。
ファルコ (北斗の拳6)

 


 

スティーブン・セガール
(Steven Segal)
 

彼のファンには申しわけないんですが、セガールってヴァンダムと並んでどうもネタキャラとしてしか見れないんですよ・・・ヴァンダムの場合は多分あの忌まわしいハリウッド版『ストリートファイター』に出演さえしてなければ「右脚でしか蹴らない」という以外は多少マシな目で見れたと思うんですが、この人は画面に移ってるだけでなんか笑ってしまうんですよね・・・本人がやたら「はーどぼいるど」路線を意識しすぎて日本のアホくさいVシネとかと同じ臭いがするんで。ちなみに大阪出身の日本人女性と結婚したとかで、本人も大阪弁が達者らしいので、ロバート・ガルシアの話す大阪弁もそこからとってるようです。
 
  彼をモチーフにしたそのロバート・ガルシアなんですが、KOFの影響もあってかシリーズが進むにつれてどんどんイケメン化していったため、現在は大阪弁を話すという以外はもはや面影もありませんね。ネオジオ・バトルコロシアムにおいては、むしろアントニオ・バンデラスに近い容姿になってたり。
ロバート・ガルシア (龍虎の拳)
 
  そして、一体どれほどの人が知っているかはわかりませんが、昔コナミがPS1で発売した『武戯』という3D格ゲーに彼のモロパクりと思われるキャラクターが登場します。ちなみにこのキャラはニュートラルポーズである仕草というか構えみたいなのをするんですが、これがまたどうにも笑いを誘ってしまい、マジメにプレイ出来ません・・・多分カッコ良いつもりでやってるんだとは思いますが。
ダグラス・アンダーソン (武戯)

 


 

ジャン・クロード・ヴァンダム
(Jean-Claude Van Damme)
(映画『ブラッドスポーツ』フランク役)
 

やっちまった。94年にハリウッド版ストリートファイターに出ちゃったことで、それまでそこそこ人気があったのに、一気にネタの対象にされちゃいました。それを自分でもちゃんと理解しているようで、2008年に自らのセルフパロディ『その男ヴァン・ダム』で、落ちぶれた自分自身を自虐ネタ満載で演じており、ちょっと見直しました。やっぱり役は慎重に選びましょうということですね。
 
  モロにブラッドスポーツのヴァン・ダムを意識した外見なのだが、実はモータルコンバットとは元々カネコが開発した『ジャッキー・チェン』のように、ジャン・クロード・ヴァンダムが主演するゲームになるはずだったらしいが大人の事情で実現せず、途中まで造り上げたエンジンを再利用してそのまま仕上がったのが『モータルコンバット』だったらしいです。
ジョニー・ケイジ モータルコンバット
  ハリウッド版ストリートファイターでガイルを演じたご本人です。本来は大佐じゃなくて少佐だけど・・・。
それにしても構えが上のジョニー・ケイジにそっくりなあたり、ジョニー・ケイジ役の役者さんの再現度の高さが伺えます。ミッドウェイが作りたがっていたヴァン・ダム主演のゲームを、皮肉にもカプコンUSAが作ることになろうとは・・・
ウィリアム・ガイル大佐 (ストリートファイター・ザ・ムービー)

 


 

パトリック・スウェイジ
(Patrick Swayze)
1952年8月18日 - 2009年9月14日
(映画『ゴースト ニューヨークの幻』サム・ウィート役)
 

個人的に好きな映画にはあまり出演していないが、1990年にデミ・ムーアやウーピー・ゴールドバーグと競演した『ゴースト ニューヨークの幻』でブレイクしてからは一時期結構活躍していたという記憶はあります。ちなみに小学校高学年ぐらいだったちょーじんはゴーストのパッケージを見て、なんかのイヤラシイ映画か何かと勘違いしていた時期がありもうした・・・同じく中学ぐらいの時に学校の授業でみせられた『アウトサイダーズ』では、トム・クルーズをはじめ、『ベストキッド』のラルフ・マッチオ、『ストリート・オブ・ファイヤー』のダイアン・レインらと競演していて、何気に豪華なキャストだったことに改めて気付きました。2009年に膵臓癌で死去。
 
  日米ハーフであるはずのリョーサカですがこの本によれば、アジアの血など微塵も入ってなさそうなスウェイジ氏がモデルだったようです・・・せめて中国人とアメリカ人のハーフであるブランドン・リーあたりをモデルにした方が違和感なかった気もしますが、初代龍虎のこのワイルドなリーゼントヘアーなデザインは一番気に入ってます。アニメ版および実写CMでは黒髪にされてるんですが、実は金髪に染めている設定というのをなんかの本で読んだ気がします。
リョウ・サカザキ (龍虎の拳)

 


 

ウェズリー・スナイプス
(Wesley Snipes)
(映画『ブレイド』ブレイド役)
 

ブレイドに出演するまでは割とノーマークな俳優だったが、とりあえずブレイドの第一作目はかなり好きな映画ですね。母親が妊娠中に吸血鬼に噛まれたことで人間と吸血鬼の混血として生まれ、己の吸血鬼の血を憎み、吸血鬼ハンターとして闘う男の話なんですが、1作目は悪役がかなりカッコ良いんですよ、なんかDIOみたいなやつで。でも続編の2や3ではただの怪物のボスみたいなのばかりであんまり面白くなくなりました。ただし、3で敵の一味の一人を演じたWWEのトップレスラー、トリプルHがWWEの番組内でも強烈な悪役を熱演してるおかげか、かなりのハマり役だったのは印象深かったです。で、それの日本語吹き替えを担当した日本のプロレスラー蝶野正洋がなんかのコメントで「オレがトリプルHを食ってやる」みたいな発言をしたそうですが、残念ながら逆に格の違いを証明させられただけでしたとさ。とりあえずスナイプスの話に戻って、彼はマイケル・ジャクソンの87年に撮影された『Bad』のミュージック・ビデオにてドラマ部分に出演していますな。
 
んで、鉄拳5のこのレイヴンというキャラなんですが、外見がまんまブレイドな黒人ニンジャだそうです。鉄拳シリーズはそれほどやり込んでないんで、なんかのエージェントとかそのぐらいしかわかりません。ちょっと使ってみたら使いづらかったという印象の微妙なキャラでした。
レイヴン (鉄拳5)

 


 

ルトガー・ハウアー
Rutger Hauer
(映画『ブレードランナー』
ロイ・バッティ役)
 

ハリソン・フォード主演の『ブレードランナー』に登場するレプリカント(人造人間)のリーダー、ロイ・バッティを演じたルドガー・ハウアー。SF映画ファンには大好評の本作だが、女レプリカントが撃ち殺されて地面でバタバタ跳ね回ってる姿が不気味だったという以外にあまり印象になかったり・・・同じくハウアーが出演している映画の中では、むしろ日本の時代劇『座頭市血煙り街道』をパロった渋いのかバカっぽいのかよーわからん『ブラインド・フューリー』という映画の方が好きだったり。
 
見てのとーりその外見も人造人間という設定さえも、おもいっきりブレードランナーのレプリカントですが、キャラの名前は先程述べた映画『ブラインド・フューリー』の題名をもじったものと思われる。ゲーム中では前作鉄拳2に登場したムエタイ使いブルースの後継キャラとして多くの技を流用していた。実写映画では実写版『北斗の拳』でケンシロウを演じたゲイリー・ダニエルズが演じている。
ブライアン・フューリー (鉄拳3)

 


 

ジョニー・デップ
Johnny Depp
(映画『シザーハンズ』
エドワード・シザーハンズ役)
 

ジョニー・デップといえば84年の初代『エルム街の悪夢』でフレディにミンチにされた小僧・・・と思ってしまうのはホラー好きだからか・・・一応それが彼の映画デビューだったりします。で、その後は色々と演技の経験を積み、90年に『シザーハンズ』でカルト的人気を得るが、2003年にパイレーツ・オブ・カリビアンのキャプテン・スパロウ役で酔っ払いのようでもあり、オカマのようでもある他に類をみない独特な演技で本格的に大ブレイク。何気に変人役の方が得意っぽい。
 
サイキックフォースから声がフリーザ様で2重人格者な重力使い。持ちキャラだったのに、続編では見事にリストラされていて絶望を味わったものである。そして正確にはジョニー・デップをモデルにしているのではなく、ジョニー・デップが演じたキャラクター、エドワード・シザーハンズをモデルにしているので、実際は架空の人物編に入れるべきではあるが、他に同じネタのキャラがいたので一緒にまとめました。
ブラド (サイキックフォース)
 
鉄拳5のグレードアップ版『Dark Resurrection』に追加キャラとして登場したドラグノフ。パッと見ドイツのナチっぽいのだが、実はロシア出身のコマンドサンボ使いでした。サイキックフォースのブラドとは逆で、こっちはエドワード・シザーハンズを演じたジョニー・デップ本人をモデルにしている。ちなみにエディットパーツとしてエドワード・シザーハンズやブラドが着ているような拘束具に着せ替えることが可能。
セルゲイ・ドラグノフ (鉄拳5DR)

 


 

マルコム・マクダウェル
(Malcolm McDowell)
(映画『時計じかけのオレンジ』アレックス・デラージ役)
 

『2001年宇宙の旅』や『シャイニング』、『フルメタルジャケット』などで有名なスタンリー・キューブリックが71年に監督した『時計じかけのオレンジ』(原題:『A Clock Work Orange』)でイカレたストリートギャングのリーダー役として一躍有名となったイギリス俳優。そして1995年にはおじーちゃんとなってあの悪名高き実写版『北斗の拳』でなんとリュウケン役として出演していたのはなかなか衝撃的であった。最近はロブ・ゾンビによるジョン・カーペンターの名作ホラー『ハロウィン』のリメイクにて、かつて同じイギリス俳優のドナルド・プレザンスが演じたドクター・ルーミス役を引き継ぐことになった。
 
  『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』のPS版移植である『リアルバウト餓狼伝説スペシャル・ドミネイテッドマインド』オリジナルのボスキャラ。格闘家ではなく超能力者という設定で、しゃがみ、ジャンプ、ガードができない代わりに、当たると一撃で相手を気絶させる技を持ってたり、2ラウンド目では負けてもそのまますぐKOにならず、倒れた状態で杖から即死させる飛び道具を猛スピードで飛ばし、初プレイ時は必ず一度はひっかかってしまう「ブービートラップ」が凶悪かつ斬新で愉快。
性格も元ネタ同様かなりイカレており、なかなかちょーじん好みのキャラであるが、何故かCPU専用なのでプレイヤーが操作するにはプロアクションリプレイ等のチートデバイスを使わないと使用できない。
ホワイト (リアルバウト餓狼伝説スペシャルDM)

 


 

ブラッド・ピット
(Brad Pit)
(映画『ファイト・クラブ』タイラー・ダーデン役)
 

超イケメン俳優ともっぱら評判のブラピさん。実際それほどイケメンか?と思ってしまうのだが、とりあえずこれは格闘というかアクション映画ではないんですが、ラストのどんでん返しが強烈な『ファイト・クラブ』のタイラーをモデルにした旧XBOXソフト『格闘超人』のJDストーンというキャラがいます。ブラピさんは同じく『カリフォルニア』などで演じたようなこーゆーイカれた役をやらせた方が似合うと思うのですよ。ていうか、多分本人もそーゆー役のが好きな気がする。
 
んで、そのJDストーンなんですが、『格闘超人』という発売わずか1ヶ月たらずでステージの1つにイスラム教のお経かなんかがBGMに流れるとかで回収騒動となった悲しきゲームのキャラで、今後も永遠にお蔵入りとなってまうのであろう。このゲーム独特のダークな雰囲気や渋いキャラデザインとかはかなり好きだったんですが、肝心のゲーム部分は『作りかけ』ってな感じだけど磨けば光りそうなものを持っており、続編に期待ってところだったんですが・・・これだから宗教は嫌いなんです、宗派問わずに。ゲームを回収させたことではなく、宗教とかに走る人間の心の弱さとその価値観を他人に押し付けようとするおこがましさが。
ボクらの格闘超人を返せチクショー!えっ?誰もそんなこと思ってない?あぁ、そうですか・・・
J.D ストーン (格闘超人)

 


 

クリストファー・ロイド
(Christopher Lloyd)
(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』エメット・ブラウン博士役)
 

映画史上最高の作品との声も多い『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドクを演じるクリストファー・ロイド。1作目は確かに細かい伏線の張り方といい、登場人物同士のさり気ない会話のやりとりが秀逸な脚本は評価に恥じない素晴らしい出来だと思います。が、2と3作目は明らかに1が売れちゃったもんで、ムリヤリ続編を作りましたというか後付け臭バリバリなんですが、それでもそれなりに楽しめるトリロジーとなってます。その劇中で最重要人物のドクターエメット・ブラウンを演じたクリストファー・ロイドは、その後ちょくちょく色んな映画に出演してますが残念ながら当シリーズと並ぶほどのヒット作はなかった。
 
  ADKのワールドヒーローズは色んな歴史上の人物や、架空の人物をモチーフにしていることで知られているが、物語の軸となるタイムマシンを発明したのが他ならぬブラウン博士そのままのキャラで、名前までも一緒なのである。ただし、ワーヒーに出てくるタイムマシンはデロリアンの形からは程遠い。
ちなみに同じくワーヒーでマッスルパワーのモチーフとなったハルク・ホーガンはブラウン博士のモチーフとなったクリストファー・ロイドと『
マイホーム・コマンドー』という・・・いわゆるお子チャマ向けのバカ映画で共演しているのだが、ワーヒーのマッスルパワーとブラウン博士の競演と思って見ると、また違った目で見れて面白いかもしれない。
ブラウン博士 (ワールドヒーローズ)

 


 

ミスター・T
(Mr.T)
(映画『ロッキー3』クラバー・ラング役)
 

「I Pity the Fool !」の名台詞や『特攻野郎Aチーム』でお馴染みのミスター・T。けっこう日本では勘違いしてる人が多いんですが、この人はプロレスラーじゃあないです。『ロッキー3』でプロレスラーのハルク・ホーガンと共演したことがきっかけで、85年のレッスルマニア1でホーガンのサプライズパートナーとして参加しただけです。毎年メディアの注目を浴びるためにセレブの出演に力を入れているイベントなだけに、翌年のレッスルマニアUでも前回敵チームとして対戦したロディ・パイパーと今度はタイマンでプロレスのリングにてボクシングの試合を繰り広げたのだが、最後はパイパーが反則のプロレス技をつかって結局ノーコンテストで終わっている。
 

 

知る人ぞ知るタイトーの『バイオレンスファイト』からラスボスのトニー・ウォン。ドット絵ではこれでもかというほどミスターTなのにポートレート画面ではまったく似てないのだが、実は顔ポートレートの方は海外のみで発売された続編『Solitary Fighter』から追加されたもので、一作目ではドット絵のみの登場だったため、後から続編で肖像権を考慮された可能性が高い。グラフィックがリアル路線なだけに、おそらく他の登場人物にも元ネタとかいるんでしょうが、とりあえずこの人はドットが明らかにミスターT。
トニー・ウォン (バイオレンスファイト)
 
  んでもって、コナミの横スクロールアクション『クライムファイターズ2』にもスレッジっていうキャラがいるんですが、見てのとおりまんまミスターTで、実はもう一人ホーガンそのまんまなホークというキャラも存在しています。
スレッジ (クライムファイターズ2)
  どうもこのホーガンとのコンビというのはかなり絵になるものらしく、北斗の拳でも天帝編の冒頭で登場するザコキャラ、バスク(ホーガン)、とバロナ(ミスターT)がいる。また、ほぼ同時期に同じくプロレスのタッグチーム、ロードウォリアーズをモデルとしたハーン兄弟がいることや、マッスルボマーのキャライラストを担当するなど、原哲夫先生はかなりのプロレス好きであると予想出来る。

 


 

ジム・ケリー
(Jim Kelly)
(映画『燃えよドラゴン』ウィリアムス役)
 

73年に『燃えよドラゴン』でブルース・リーと競演したことで、一躍有名になったアフロ空手家。翌年74年には『黒帯ドラゴン(原題:Black Belt Jones)』で主演を果たし、その後も『ブラック・サムライ』など黒人アクション俳優として主に70年代に活躍した。80年代からは俳優業は引退してテニスプレイヤーになったらしい。
 
  名前の「ジョーンズ」は映画『黒帯ドラゴン』の原題および主人公である『ブラックベルト・ジョーンズ』からとっており、キャラ自体はそれをブルース・リーと足して2で割った感じのキャラ。人気だったのか開発に気に入られてたのかなんなのか知らないが、『新・豪血寺一族〜闘婚〜』にもゲストキャラとして登場している。
ミスター・ジョーンズ (レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ゙)
  鉄拳3に登場するエディ・ゴルドの3Pカラーだが、完全に別人らしい。専用のEDムービーではただひたすらディスコで踊るだけでストーリーはなく、一体何者なのか謎の人物である。多分ただの通りすがりのアフロダンサーではないかと。
タイガー・ジャクソン (鉄拳3)
  PS1で発売されたリアル志向の武器格ゲー『ブシドーブレード』に登場するアフロな剣士。元ネタはおそらく映画『ブラックサムライ』。このゲームってほとんど遊んだ記憶がないんですが、なんか日本よりもアメリカでの方が人気が高かった気がします・・・ちなみにアクワイアの『侍道』というゲームにもドナドナというまったく同じネタのキャラクターが登場する。
トニー・梅田 (ブシドーブレード)

 

ビリー・ブランクス
(Billy Blanks)
(映画『キング・オブ・キックボクサー』カーン役)
 

幼少時代から空手とテコンドーを学び、アマチュア空手大会で優勝した後、80年代〜90年代前半にかけて数々のB級アクション映画に出演するが、90年代後半にテコンドーとボクシングを融合したエクササイズビデオ『タエ・ボー』がバカ売れしたことで、本格的に名前が広まった。日本では2005年辺りに「ビリーズ・ブートキャンプ」やらなんやらと名前を変えた『タエ・ボー』の後継商品が社会現象レベルに大ヒットし、その勢いで過去に出演した映画が日本でも一気にDVD化された。94年に製作された『タフ&デッドリー』という映画では、WWFでホーガンのライバルとして有名だったロディ・パイパーと競演し、基本的に対等のぐらいの扱いだったはずが、日本では『ビリーズ・ガン&ファイト』と名前を変え、あのジョン・カーペンターの『ゼイリブ』で主演を果たし、世界的には遥かに知名度が高いはずのパイパーを差し置いて、完全にビリー・ブランクスのみをゴリ押しする日本の配給会社はどうにも腑に落ちない・・・
 
  『スーパーストU』に追加された4人の新キャラとして登場したディージェイだったが、開発段階ではフェイロンの頭を挿げ替えただけのキャラになる予定だったのが、それを知ったカプコンUSAの社員がそれじゃあ面白くないってことで、あちらで新たにデザインされたこのキャラが採用されることになったそうです。あと、ズポンの文字も始めは「MANTIS」と書かれる予定だったのが、スプライトを反転させる(キャラが左向きになる)と読めなくなってしまうことから「MAXIMUM」に変更されたそうです。ビリー・ブランクスが『タエ・ボー』としてブレイクする以前のことなので、当時としては相当マニアックなモチーフだったといえる。
ディージェイ (スーパーストリートファイターII)

 


 

  ダイアン・レイン
(Diane Lane)
マイケル・パレ
(Michael Pare)
(映画『ストリート・オブ・ファイヤー』)
(ヒロイン、エレン役) (主人公、トム・コーディ役)
 

80年代にカルト的人気を得た映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の世界観や主人公とヒロインをそのままモチーフにしたカプコンのファイナルファイト。もとはストリートファイター1の続編としてストリートファイター89という名で開発されていたが、1対1で闘う続編を望んだカプコンUSAがこれをみて『全然タイマンじゃねーじゃん』と指摘したことで、別タイトルでリリースされることになったわけだが、今度はその新タイトルが日本の某アクション俳優が主演している邦画と同じ題名ということでカプコンと揉めたそうな。

 

 

実はゲームのエンディングもかなりこの映画の影響を受けております。映画ではギャングとの闘いの後、バウンティハンターとして生きるトム・コーディは歌手としての道を進むヒロインとは一緒にはいられないということで自ら去るわけだが、ファイナルファイトのコーディーくんも同じようにカッコ良く去ろうとしたら、親友の日本人忍者ガイに強烈な5連コンボを叩き込まれてその場に取り残され、寄ってきたジェシカに「オレは普通には生きられない男だ・・・いいなら来い!誰にもできん生き方をさせてやる」というチョー名台詞を残した後、濃厚なぶっちゅっちゅーをしてハッピーエンドを迎えるわけです。

・・・が、その後やたらとスーファミの続編などに一人だけ登場しないと思ったら、約十年後にリリースされたストZERO3では、ケンカのしすぎで投獄されたあげく、命をかけて救い出したジェシカにもあっさり捨てられていたことが判明・・・死んだ魚のような目をしたコーディー君も「普通には生きられなかった」男の末路として、それなりに魅力的なキャラではあるんですが、あの胸板の筋肉ではちぎれんばかりのTシャツに時代を感じさせる色落ちしたジーパン姿の、爽やかな彼の姿をもう一度拝みたいと思うファンは決して少なくないはずだ。

コーディー (ファイナルファイト)

 

ジェシカ (ファイナルファイト)

 


 

ジェニット・ ゴールドスタイン
(Jenette Goldstein)
(映画『エイリアン2』バスクエス役)
 

『エイリアン2』にでてくるマッチョな女兵士。『ターミネーター2』のジェームズ・キャメロン監督の出世作でSFアクション映画の金字塔として評価の高い作品だが、個人的にはリドリー・スコット監督によるSFホラーよりの初代『エイリアン』の方が好きだったりします。
この女優さんのことはあまり知らないので、ぜんぜん紹介文になってませんな・・・
 

 

続編では奇妙なキャラデザインになったことが災いして急激に人気が落ちた『ファイティングバイパーズ』に登場する3名の女性キャラのうちの一人、ジェーン。ハニーにばかり人気が集中してイマイチ目立てなかったジェーンさんですが、最初見た時からどこかで見覚えあるなと思い、最初は名前的にジャングルの王者ターちゃんの嫁さんかなとか思ったんですが、その後エイリアン2がまたテレビでやってるのをみて「あぁ、これか」と。
ジェーン (ファイティングバイパーズ)

 


 

ベラ・ルゴシ
(Bela Lugosi)
(映画『魔人ドラキュラ』ドラキュラ伯爵役)
 

ハンガリー出身の舞台俳優で、1931年の映画『魔人ドラキュラ』でドラキュラ役を、まだ英語を話せなかった頃に音声だけで台本を覚えて演じきったという色んな意味で化け物な俳優。そのドラキュラ役はあまりにも有名となり、数え切れぬ程のパロディの元ネタとなった。同じくユニバーサルから『フランケンシュタイン』で怪物役の依頼があったものの、台詞がないとかメイクで顔がわからなくなるのが嫌といった理由で断ったが、皮肉にもその一度断った怪物役を、約10年後に狼男とのクロスオーバー映画『フランケンシュタインと狼男』で結局演じることになる。
あと、ドラキュラとはもともとブラム・ストーカーという作家が19世紀末に書いた古典ホラー小説に登場する吸血鬼であり、決してコナミが作り上げたキャラクターではありません・・・ちなみにちょーじんは映画の冒頭で流れる『白鳥の湖』という曲を長年普通にドラキュラのテーマだと思い込んでおりもうした・・・

 

 

ドラキュラをモデルにしているというのは一目瞭然ですが、ドラキュラといっても何バージョンか存在し、ベラ・ルゴシの初代以外にも50年代にクリストファー・リーが演じたリメイク版『吸血鬼ドラキュラ(原題:Dracula)』や90年代版でゲイリー・オールドマンが演じたヒッピーみたいなドラキュラなど色々いますが、オールバックなど全体的な雰囲気はやはり元祖であるルゴシ版を彷彿とさせます。しかし、ゲーム中では『幽☆遊☆白書』の飛影や『餓狼伝説』のジョー東など熱血キャラ声優として知られる檜山修之氏が声を当てており、どうもイメージ的にギャップを感じてしまうのは否めませぬ。

デミトリ (ヴァンパイア)

 


 

ボリス・カーロフ
(Boris Karloff)
(映画『フランケンシュタイン』モンスター役)
 

ドラキュラを演じたベラ・ルゴシが断ったフランケンシュタインの怪物役として代わりに抜擢され、見事大ブレイク。そのまま続編の『フランケンシュタインの花嫁』や同じくユニバーサルの古典ホラー映画『ミイラ再生』でも主演を果たし、ルゴシと肩を並べるホラーアイコンとなる。
いまだに結構勘違いしている人も多いですが「フランケンシュタイン」というのはこの怪物のことではなく、死体の部品を繋ぎ合わせて造った人造人間(または怪物とも呼ばれる)を蘇生させたマッドサイエンテストのことであって、そのモンスター自身に名前は設定されていない。

 

ドラキュラ同様フランケンにも色んなバージョンが存在しますが、50年代にまたまたクリストファー・リーが演じたバージョンでもなければ、90年代にロバート・デ・ニーロが演じたバージョンでもなく、その四角っぽい頭部やトレードマークのボルトなどから、あくまでもっとも有名である30年代のユニバーサル版がモデルとなっているのがわかります。ちなみにビクトルという名前は原作小説におけるフランケンシュタイン博士のファーストネームであるヴィクターの読み方を変えたものだったりする(たしかフランス読み?)

ビクトル (ヴァンパイア)

パンプレストの人気RPGシリーズ『ONI』を原作にした、3人の主人公の中から2対1で巨大なモンスターと闘う格闘アクションゲーム『隠忍 ザ・ニンジャマスター』の5人目の敵。名前がヴァンパイアのビクトルとまったく同じネタだが、外見上は頭だけがフランケンで、首から下はより改造人間らしさを強調してます。
ビクトル (隠忍ザ・ニンジャマスター)
データイーストのゾンビ版ファイナルファイトとして知られる、『ナイトスラッシャーズ』に1面のボスとして登場する改造人間。でも1面のボスなので、やっぱり弱っちい。
ちなみに公式名称は不明なので、もし知っている人がいたら情報求む。
1面のボス (ナイトスラッシャーズ)